東海大菅生 3発で初の4強

 「全国高校野球選手権・準々決勝、東海大菅生9-1三本松」(20日、甲子園球場)

 東海大菅生(西東京)が3本塁打9得点と自慢の破壊力で完勝し、初の4強入りを果たした。口火を切ったのは小玉佳吾内野手(3年)。一回1死一塁から、高めの真っすぐを右中間席に運んだ。「2ボールで直球が来ると思って全力で振った。伸びてくれてよかった」。今大会2本目となる主将の快音を合図に打線が爆発した。

 これでチームは3試合で7発、42安打。強力打線を支えるのは冬場の下半身強化だ。合言葉は「ケツ回りを100センチにしよう」。走り込みに加え、週3回のウエートトレーニング、プロテイン摂取を徹底。バーベルスクワットはほぼ全員が150キロを上げられるようになった。

 率先して目標を達成したのも主将だ。正月の帰省時も百円ショップで購入したメジャーで肉体の変化をチェック。体重は昨秋から5キロ増の83キロで「(腰囲)100センチに届いた」。高校通算5本だった本塁打は春以降に19本まで伸び、「前なら失速していた低いライナーが入る」と効果を実証している。

 東京勢として春夏通算296勝目を挙げ、兵庫、大阪に次ぐ単独3位となった。いよいよ頂点も見えてきたが、「今日も記録に残らないエラーがあった。ここから先はミスすると勝てない」と小玉。快音の余韻に酔いしれることなく気を引き締めた。

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