広陵・中村 清原に並んだ!2安打で大会通算27塁打

 「全国高校野球選手権・準々決勝、広陵10-4仙台育英」(20日、甲子園球場)

 広陵(広島)が10-4で仙台育英(宮城)を下し、春夏通算70勝で2007年以来10年ぶりの4強進出を決めた。今秋ドラフト1位候補・中村奨成捕手(3年)は得点を引き出す2安打を放ち、1985年・清原和博(PL学園)らに並ぶ史上2位の大会通算27塁打となった。

 聖地に4度目となる勝利の校歌を響かせた。27個目のアウトを確認すると、右拳を力強く握った中村。15安打10得点を奪った広陵打線の起点となり、歓喜へと導いた。

 「自分が打つことによって周りが盛り上がってくれて雰囲気もよくなっている。勢いづけることができてよかった」

 初回1死一塁で迎えた第1打席は内角直球を左中間にはじき返す二塁打で好機を広げ、先制点を呼び込んだ。三回は先頭で左前打。すぐさま二盗を決めて3連続適時打を引き出した。リードを6点に広げ、一気に仙台育英を突き放した。

 4試合連続マルチ安打。大会史上初の4戦連発はならず、85年・清原和博(PL学園)に並ぶ大会最多の5本塁打は次戦に持ち越しとなったが、大会通算27塁打は清原らに並ぶ史上2位で、09年・河合完治(中京大中京)の大会記録28にも王手をかけた。「次の試合で打てるように、しっかり準備したい」と記録更新へ意欲を示す。

 8月20日は、広島県民にとって忘れられない日。多くの人が犠牲になった広島市の土砂災害発生から3年がたった。「たくさんの方が亡くなられて、家族や友人を亡くした人がいる。少しでも元気を与えられるように頑張りたい」と、地元に勇姿を届け続けることを誓う。

 節目の春夏通算70勝目を挙げ、4強進出。準決勝の相手は強豪の天理だ。「簡単に点を取ることもできないと思う。これまでと変わらず自分たちの野球をやっていきたい」。この勢いのまま夏の頂点まで突っ走る。

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