西武・森339日ぶり復活弾 待望1号「気持ちも楽になりました」
「西武5-0楽天」(16日、メットライフドーム)
待ちわびた豪快な一打にメットライフドームが沸いた。4点リードの五回2死。3月に負った左肘骨折から復帰2戦目の西武・森が、美馬の投じた初球の変化球を迷いのないフルスイングで捉えた。右中間席に着弾した打球は昨年9月11日のソフトバンク戦以来、339日ぶりのソロ。「1本出て気持ちも楽になりました」と大きくうなずいた。
尊敬する大先輩のサポートもあった。この日使用したバットは、大阪桐蔭高の先輩でもある中村が決めたもの。同じ形状だが持った際の感覚が異なるという。「ピタリでした。中村さんのおかげです」。ベンチでは中村のそばに駆け寄り満面の笑み。勢いは止まらず猛打賞もマークし、2戦5安打4打点の大当たりで4連勝に貢献した。
直接対決5連勝で2位楽天とのゲーム差は3・5。背中ははっきり見えている。辻監督も「選手もそう思っている」と手応え十分だ。野武士軍団と呼ばれた西鉄時代の1958年以来となる13連勝を成し遂げるなど、快進撃を続ける「炎獅子」。この日来場した百田が所属するももいろクローバーZは「モノノフ」と呼ばれるファンに支えられているが、大逆転Vを狙うレオは「フルスイングのモノノフ」が力強く支えている。