「西武１７－８楽天」（１５日、メットライフドーム）

　代名詞のフルスイングで期待に応えた。初回に２点を先制し、なお２死一、三塁。３月に負った左肘頭（ちゅうとう）骨折から今季初昇格初先発の第１打席で、西武・森はコラレスの初球１５０キロを捉えた。「初球からフルスイングすると決めていた」。打球は中前適時打となった。

　４点リードを追い付かれた直後の四回には、高めの直球を左中間に運ぶ勝ち越し２点三塁打。復帰戦で２安打３打点の活躍だ。

　森の復帰で打線は破壊力を増し、六回には四球の森を挟んで山川、永江、外崎で計３発。今季チーム最多の１７得点だ。辻監督は「森は高校時代から大舞台を経験しているだけあって雰囲気を持っている。打線の厚みという点でありがたい。相手にも恐怖になる」と目を細めた。

　試合前にスタメンが発表されると、球場が大歓声で揺れた。お立ち台では、さらに大きな声援で出迎えられた。「結果が出たので苦しい時期もいい期間になったと思う」と森。チームは３連勝で今季最多の貯金２０。２位の楽天に４・５ゲーム差に迫った。