オリックス自力V消滅危機 九回痛恨の振り逃げ…悔しドロー
「楽天4-4オリックス」(26日、Koboパーク宮城)
手にしかけた白星はスルリと手からこぼれ落ちた。2点リードの九回2死一、三塁。オリックスの守護神・平野は代打・藤田を宝刀フォークで空振りに仕留めたが、若月のミットに収まらず後逸(記録は暴投)。ゲームセットのはずが振り逃げで1点差に迫られる。さらに代打・松井稼に同点の左前適時打を浴び、あと1死のところで試合は振り出しに戻った。
結局、延長十二回の末、今季初の引き分け。福良監督は「でも、投手陣がよくしのいだと思いますよ。大山も良かったし、金田も。これでいけるかなというものを見せてくれた。収穫やないですか」と前向きに捉えた。振り逃げの場面についても「(若月は)止めてほしいというのはあるけど、一番難しいところじゃないですか」と責めることはしなかった。
この引き分けで、28日・楽天戦(弘前)で負けると自力優勝の可能性が消滅する。まさかの1球で福良オリックスが追い詰められた。