丸亀城西 創立100周年で聖地切符を “空手トレ”の効果も実感

 丸亀城西(香川)が12年ぶりの夏切符を狙う。2年生主体のチームながら、大西徳哉投手(2年)と大前輝明投手(2年)の両右腕が安定。打線も水野達稀内野手(2年)らを中心にしぶとく、春の県大会では3位の好成績を残した。昨年から取り入れた“空手トレーニング”も効果抜群。1918年開校の同校は今年が創立100周年。メモリアルイヤーに快進撃の期待がかかる。

 丸亀商時代から春9回、夏4回の甲子園出場を誇る名門。学校創立100周年のメモリアルイヤーに、丸亀城西ナインは12年ぶりの聖地を狙っている。

 「冬場に選手たちが伸びた。春に結果が出て自信をつけたと思う」と河本浩二監督(49)は話す。4強入りした春の県大会。準決勝で三本松との接戦に敗れたものの、初戦から6試合で大西、大前の両2年生右腕が成長した。

 右横手の大西はカーブ、スライダー、シュートなど変化球を低めに集め、打たせて取る投球が身上。夏のマウンドを見据え「連投にも耐えられるスタミナをつけたい」と体力強化に励む。大前は力強い直球を持つ本格派。リリーフでマウンドに上がる機会が多く「140キロが目標」と球速アップを課題に練習に取り組んでいる。

 打線は3番・水野が中心だ。168センチと小柄ながらパンチ力がある3番打者。冬場にDeNA・筒香の打撃を参考に「ボールの中心の少し下を叩いてバックスピンをかける打ち方」を習得。飛距離が伸び、対外試合が解禁された3月以降の練習試合で12本塁打を放っている。4番・清水啓右捕手(3年)もチャンスに強く、上位から下位までつなぐ意識が徹底されている。

 聖地を目指すナインがこの1年、定期的に続けているのが“空手トレ”だ。河本監督が他校の指導者から「空手をやってた子は野球もうまい」と聞いて昨年春に導入。毎週火曜日の朝に1時間、師範を招いて指導を受けている。

 「空手の突きや蹴りを練習することで体のキレが良くなる。投球や打撃動作に通じるところがある」と河本監督。大西も「腰の切れが良くなった」と効果を口にする。

 100周年の記念イベントの一環として、野球部は5月に智弁和歌山を招いて招待試合を開催。強豪相手に1勝1敗と接戦を演じた。今月18日には、香川県高野連主催の招待試合で怪物スラッガー・清宮幸太郎内野手(3年)を擁する早実(東京)と対戦。10-9で打撃戦を制して自信をつけた。

 節目の年に甲子園へ-。OBや学校関係者らの期待は大きい。「春の3位は自信になったけど、夏に1番にならないと意味がない。100周年で学校は盛り上がっている。甲子園に行きたい」。清水主将は力強く誓った。

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