DeNA筒香「完全復活」のカギは?ラミ監督流「ファーストストライク打ち」

 今季、極度の不振に陥った時期もあったDeNA・筒香嘉智外野手(25)が復調の兆しを見せている。チームのAクラス死守のために主砲の打棒爆発は不可欠だ。完全復活を果たすためのキーポイントに迫った。

 大スランプからは抜け出したが、まだ本来の姿とは言えないと思う。それは今季の筒香の成績を見ても明らかだ。56試合の出場で打率・259、5本塁打、29打点。日本を代表するスラッガーの打棒はいつ爆発するのか。鍵になりそうなのが、ラミレス監督流の明確でシンプルな発想だ。

 33打席連続ノーヒットなど、極度の不振にあえいでいた6月上旬。指揮官は、何度も同じ言葉を繰り返した。「ファーストストライクが来たら、迷わずに思い切りスイングしてもらいたい。そうやればスランプを脱出できると強く思います」。追い込まれる前に、アグレッシブにファーストストライクを打つ。それが復調の近道だという考えだ。

 きっかけをつかんだと感じたのは、6日・楽天戦の初回の打席。1点を先制し、なおも1死一塁。筒香は辛島の初球、内角直球に反応した。ほぼ完璧に捉え、右中間席最上部に運ぶ5号2ラン。打席での積極的なアプローチで12試合、51打席ぶりのアーチを放った。

 筒香は言う。「いける球は(打って)いこうというスタンスです。ずっとそうでした。去年もそうでした。厳しい球は打てない。凡退したらもったいない」。基本は好球必打。ファーストストライクに対して、いつでもスイングできるわけではないが「準備はしてます」と狙う心構えは持ち続けている。

 この姿勢を貫いているからこそ、指揮官はここにきて「筒香がしっかりやってくれて、だんだん状態も良くなっている」と評価。本人も「感覚はだいぶ、良くなっています」と徐々にではあるが、手応えをつかみつつある。

 昨季44本塁打、110打点で二冠王を獲得した主砲。ラミレス監督も常々、「彼(筒香)は4番。彼が打たなければ負ける。彼が打てば勝つ。われわれは、彼とともにいる」と絶大な信頼を寄せる。交流戦の勝率5割とリーグでのAクラスキープがDeNAの当面の目標になる。そのためにも筒香が、積極打法で完全復活を果たすことが不可欠だ。

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