中日・荒木2000安打王手 偉業前に緊張…「初めての感覚」

 「交流戦、中日6-3楽天」(2日、ナゴヤドーム)

 勝利をたぐり寄せる一振りが、大記録に王手をかける一打となった。1-0の七回1死一、二塁。中日・荒木がこの日4度目の打席へ。ここまで無安打。「きのう(1日)とは明らかに違う。硬くなっている。初めての感覚かもしれない」

 自分でもわかる緊張。それでも、3球目の暴投で二、三塁となり「気持ちが楽になった」。6球目、外角低めに沈む変化球をバットの先でとらえ中前へ。通算1999安打目は、価値ある2点適時打となった。

 試合前、新人時代の指揮官、楽天・星野球団副会長から激励を受けた。「荒木でございます」とあいさつすると、「荒木…?荒木又右衛門なら知ってるけどな」。ジョークで緊張をほぐされ、背中も押された。「きょうで決めろよ!!『1本だけ打たせてやれ』と(投手陣に)言っといたから。あと1本は自分で打て!!」

 無名に近かった荒木の能力を、いち早く見抜いていたのが当時の星野監督。打力が不足していても、2年目から代走と守備固めで起用。足の速さを生かしてスイッチヒッターに取り組ませた。

 「ちゃんと1本打たせてもらいましたね」と重圧の中での1安打を恩師に感謝した。ファンの前で花束を掲げる瞬間は、すぐそこ。22年間積み上げてきたものを信じ、集大成の一打を放つ。

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