巨人打線 わずか1点で敗戦 前日の今季最多得点勝利から一転

 「ヤクルト2-1巨人」(29日、神宮球場)

 主砲の15打席ぶり安打も、白星には届かなかった。巨人は前夜の今季最多得点の勝利から一転、得点は阿部の適時打のみでヤクルトに今季初黒星。先発・田口がリズムを作れない部分もあったが、高橋監督は「それはよく言うけど、打つ方は打つ方だから、言い訳にはならない」と険しい表情でロッカールームへと戻った。

 あと一本が出なかった。初回1死三塁の場面では、坂本勇、阿部がともに凡退。0-0の五回も2死二、三塁の好機を築いたが、続く立岡は空振り三振に倒れて得点を奪えなかった。そして七回、2番手・篠原が雄平に決勝2ランを浴びた。

 光はあった。2点を追う八回2死一、二塁。ここまで14打席無安打だった阿部が小川の5球目、低めの140キロカットボールを「甘いところだけ逃さずに打つだけだった」と意地の右越え適時打。疲労を考慮され、この1週間は先発を外れる日もあったが「足は大丈夫」と頼もしい言葉を口にした。

 2位・阪神を追い抜くことはできず、首位・広島とも2・5ゲーム差に広がった。マシソン、カミネロにつなぐ絶対的リリーフ「七回の男」不在が重くのし掛かる。カード勝ち越しは猛打で手繰り寄せる。

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