ゲレーロ復活V3ラン!首脳陣全力指導の効果抜群、竜最下位脱出

 「中日4-2ヤクルト」(25日、豊橋市民球場)

 自らの目を覚ますような爆発的なライナーが、左翼席に飛び込む。中日のアレックス・ゲレーロ内野手(30)が復調への号砲。両チーム無得点の二回無死一、二塁。決勝となる先制3ランに、1万人超が詰めかけた豊橋市民球場が熱を帯びた。

 不調を振り払うべく貫いた積極性。「初球から打とうと思った」。言葉通り、ヤクルトの先発・山中が1球目に投じた内角高めの直球に反応した。2日の巨人戦(東京ドーム)以来、68打席ぶりの今季2号だ。

 チームを今季2度目の2連勝と最下位脱出に導き、意気揚々とヒーローインタビューへ。「この球場で打ったことと皆さんのことは忘れません」とかみしめた。打率2割前後の低空飛行からの上昇に「きのう練習した形で打つことができた」。24日の練習での、首脳陣総掛かりの全力指導は即効性抜群だった。

 四回無死1塁で迎えた第2打席も中前打を放ち、今季5度目のマルチを記録。チームも今季最短2時間24分のスピード勝利で、最下位から脱出した。

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