早実・清宮が高校通算82号、苦戦も八回逆転コールド勝ち

6回、野田に左越え3ランが飛び出しベンチでガッツポーズする早実・清宮=神宮第二球場(撮影・開出牧)
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 「春季高校野球・東京大会・準決勝、早実16-8国士舘」(22日、神宮第二球場)

 今春センバツに出場した早実は主将・清宮幸太郎内野手(3年)が「3番・一塁」で先発出場。2-6で迎えた三回の第2打席で高校通算82号となるソロ本塁打を放った。

 早実は八回逆転コールド勝ちで決勝に進出するとともに、13年ぶり4度目の春季関東大会出場を決めた。

 清宮は三回、先頭打者としてカウント1-2から外角球にバットを出しかけたが判定はボール。次の5球目の内角球を鋭く振り抜くと、打球は放物線を描いて、右翼後方の高いネットの中部に当たった。推定飛距離は130メートル。

 後攻の早実は初回にいきなり5点を先制されるなど、五回まで3-8とリードされる苦戦となった。

 清宮は初回の第1打席は中飛に打ち取られた。1死一塁でワンボールからの2球目、内角球を詰まらされた。早実はその後、西田燎太外野手(3年)の適時打で2点を返した。

 早実は二回に本塁打で1点を追加され、3-6の五回にもバッテリーミスなどで2点を加えられた。

 清宮は3-8で迎えた五回の第3打席は先頭で初球を打ち損ない、投ゴロに倒れた。

 早実は六回、野田優人内野手(2年)の左越え3ラン本塁打で6-8と2点差に迫った。清宮の第4打席は六回2死無走者でストレートの四球。

 6-8での八回、清宮の第5打席は無死一塁で、1-2からの4球目を打ち投ゴロとなったが、相手エースが併殺を狙った二塁へ悪送球。チャンスをつかんだ早実は2死満塁から押し出し死球と、代打・福嶋壮内野手(3年)の右越え満塁本塁打で逆転に成功した。

 この回2度目の打席となった清宮の第6打席は12-8での2死一、二塁で高々と上げた外野飛球が相手エラーとなり2点を追加。さらに野村大樹内野手(2年)の中越え2ランでこの回一気に10点を奪い8点差となったところでコールド勝ちとなった。

 清宮は試合後、「初回に5点を取られたが、1点ずつ返していけばと思った。(代打逆転満塁弾の)福嶋とは早実中等部から一緒で苦労しているのを知っているからうれしい」などと語った。

 早実は準決勝のもう1試合、帝京-日大三戦(23日、神宮第二)の勝者と、27日に神宮球場で行われる異例の「ナイター決勝(18時開始予定)」で対戦する。清宮は、「(ナイターへの)対策はこれから考えたい」などと語った。

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