西武・ウルフ無傷“7連勝” 今季3勝目

 「ロッテ2-10西武」(16日、ZOZOマリンスタジアム)

 かつての黄金期をほうふつとさせる投手力で西武が上位戦線に食らいついている。この日の立役者はウルフだ。ボールを巧みに動かしながら6回無失点でリーグ単独トップの3勝目。「ゴロで打たせて取ることができた。打線にも助けられた」。途中加入で4戦4勝だった昨季から年をまたいでの“7連勝”だ。

 初回2死二、三塁のピンチをしのぎ、波に乗った。「打つ方にいい影響となってくれれば」。テンポよく炭谷のミットに投げ込み、無四球の82球でカバー。野手が守る時間を短くして攻撃のリズムを引き出した。辻監督は「あのテンポは味方も守りやすい」とうなずいた。

 Bクラスに甘んじた過去3年間は、チーム防御率も4位だった。立て直しのポイントでもある投手陣は、ここまでチーム防御率が12球団トップの2・55。昨季リーグワーストの101失策を計上した守備も、開幕から12球団最少タイの3失策にとどまるなど、辻監督にとって上々の船出だ。

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