ロッテ・涌井が今季初勝利 名物強風「利用できた」
「ロッテ1-0西武」(15日、ZOZOマリンスタジアム)
風速15メートル前後の強風を友にして、ロッテ・涌井が今季初勝利を挙げた。7回を116球。三塁を踏ませなかった。
「とにかく腕を振って力で押しました」と話し、「ストライクゾーンを使った。(投球の)原点ですね」とサラリと振り返った。
左翼から一塁方向へマリン名物が吹き荒れた。「ストレートが伸びる特性がある。縦の変化球はいつもより曲がった。風を利用できたかな」。真っすぐを低めに意識し、フォークなどの変化球を効果的に交えた。集中力で与四球は1、奪三振は8だった。
西武時代はマリンが苦手だった。移籍して4年目。今では主(あるじ)だ。チームは下位に低迷しているが「またみんなで乗っていける」と鼓舞。強風はいつの間にか収まっていた。