オリックス・金子 現役最多タイ21度目完封 省エネ92球でわずか2安打!
「ソフトバンク0-9オリックス」(14日、ヤフオクドーム)
まるで優勝シーンのようだった。オリックス・金子は最後の打者・今宮を打ち取ると、マウンド上で伊藤と抱きついた。ソフトバンクを相手に2安打完封勝利。しかもわずか92球で、だ。
「100球切って完投したのは初めてだったのでうれしいです」
素直に喜びを表現した。打線が初回に4点を先取。心掛けたのはリズムよくストライクを投げること。五回までは安打どころか1人の走者も出さないパーフェクト投球。六回に先頭の松田に二塁内野安打。それでも「意識はしたけど、いつか打たれるだろうと思ってたんで。それより先頭打者を出したのが嫌だった」。危なげなく後続を断った。
リベンジの思いも込められていた。昨年のソフトバンクとの初対戦は4月9日(鹿児島)。金子は五回途中、自己ワーストの8失点でKOされた。翌10日も西が先発し0-10の完敗。エースは「それは意識はしなかった。ここ最近、ソフトバンクに勝ててなかったから、(シーズン)序盤にいい投球が出たのは今後につながる」とクールに話した。だが、福良監督が思いを代弁する。
「みんなやり返そうというのがあったんじゃないですか」
次は中5日で20日・日本ハム戦に先発予定。エースが再び快進撃へと導く。