「オープン戦、西武－ＤｅＮＡ」（２６日、メットライフドーム）

　豪快な一発で開幕１軍切符をたぐり寄せた。ＤｅＮＡのドラフト９位・佐野恵太内野手（２２）＝明大＝が六回、カウント２－２から福倉の直球をフルスイングし右翼席に運んだ。数日前に本人に内定を与えていたというラミレス監督は試合後「彼は開幕１軍でいきます」と公表した。

　この日、佐野は「３番・一塁」で先発出場。指揮官の「強いスイングが魅力。追い込まれても打ち方を変える必要はない」との助言を忠実に守った。

　昨秋のドラフト会議でセ・リーグ全体の最下位、４２番目に指名された新人。オープン戦で打率・３１９と結果を出し、打撃は１軍レベルだと証明した。「キャンプの時から（開幕１軍は）一つの目標」と佐野。開幕時は代打起用の予定だが“下克上”でさらなる飛躍を目指す。