オリックス・福良監督、鬼になる T岡田に容赦なく代打・宮崎
「オープン戦、オリックス0-2阪神」(24日、京セラドーム大阪)
まさかの代打コールに場内はざわついた。八回先頭のT-岡田にオリックス・福良監督は迷いなく代打・宮崎を送った。相手投手が左腕の岩崎に代わったとはいえ、チームの主砲に代打という異例の事態だった。
「宮崎の方が確率が高いということ。シーズンに入ってもありますよ。T(-岡田)の今までを見ていて、打撃コーチからも“宮崎で行ってください”ということだったんでね」
T-岡田はここまで左腕に対して19打数4安打の打率・211。もちろん本来の調子ならば代打など送られることはないが、オープン戦に入って低調が続く姿にしびれを切らした格好だ。
「最後まで出てくれた方がいいけど、チームとして勝つために確率の高い方を選ばないと」。指揮官は勝利のために非情に徹する考えを改めて示した。
今年から選手会長に就任。キャンプから意欲的にチームを引っ張ってきた元キング。開幕を目前に控えて試練の時を迎えた。