侍4強!!筒香弾で天下無双の6連勝1位突破 いざ米国で世界一

 「WBC・2次リーグE組、日本8-3イスラエル」(15日、東京ドーム)

 アサヒスーパードライプレゼンツ・第4回WBCは15日、東京ドームで2次リーグE組の日本-イスラエルが行われ、日本が8-3で快勝。3戦全勝のE組1位で4大会連続の準決勝進出を決めた。主役は筒香嘉智外野手(25)=DeNA=。六回に均衡を破るチームトップタイの3号先制ソロを放ち、6戦全勝となる勝利を導いた。

 お立ち台へと歩みを進める背番号25に「ゴー!」という地鳴りのような歓声が沸き上がった。6連勝で手にした米国行きの切符。その立役者である筒香は期待を全身に浴びながらスタンド、そして日本全国のファンへメッセージを送った。

 「チームを勝利に導けるような打撃を期待してください!」

 これぞ日本の4番の一振りだった。両軍無得点。重い雰囲気の中で迎えた六回先頭だった。1ボールから2番手・アクセルロッドの141キロを豪快に振り抜くと、スタンドは総立ちになった。バックスクリーン右へ飛び込む3号ソロ。主砲の号砲を合図に侍打線が爆発。一気に5点を奪い主導権を奪った。

 「千賀と平野さんがいいリズムを作ってくれていたので打席に入りやすかった。いい当たりだったので、いったかなと思いました」といつも通り淡々と振り返った。

 1大会3本塁打は中田と06年の多村に並ぶ侍ジャパン歴代最多タイ。これがチーム10本目となり、第1回大会の06年に並んだ。歴史にその名を刻んだだけではない。全6試合で4番を務め、無安打はわずか1試合だけ。DeNAのラミレス監督は「筒香は今日打たないと調子が悪いと思うのではなくて、明日は絶対に打つという雰囲気を持っている選手」と評価する。言葉通り抜群の安定感で打線をけん引した。22打数8安打、打率・364、打点は中田と並ぶチーム最多の8打点だ。

 頼もしき25歳。大会での成長を問われると「今はまだ試合の準備とかを意識してやっている。(大会が)終わらないと分からない」と答える。これから当たる強豪との戦いでどこまで大きくなるのか、進化はとどまるところを知らない。次は8年ぶりとなる世界一への挑戦だ。

 「怖がる必要もない。同じ人と人が対戦する。ミスや負けを恐れずに戦っていこうと思います」

 並み居るメジャーリーガーも恐れはしない。これまでと同じように堂々と立ち向かっていく。世界に『筒香』の名をとどろかせてみせる。

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