侍・山田、米切符王手弾 キューバから文句なし2発!

 「WBC・2次リーグE組、日本8-5キューバ」(14日、東京ドーム)

 侍ジャパンが無傷の5連勝だ!第4回WBCは14日、東京ドームで2次リーグE組の1試合が行われ、日本がキューバとの激戦を8-5で制した。5-5で迎えた八回1死一、三塁から代打・内川聖一外野手(34)=ソフトバンク=の犠飛で勝ち越しに成功。さらに山田哲人内野手(24)=ヤクルト=が初回の先頭打者弾に続く、トドメの2ランを左翼席にたたき込んだ。15日は4大会連続となる準決勝進出を懸け、イスラエルと対戦する。

 冷めやらぬドーム内の大歓声を、山田の一発がさらに爆発させた。ファンも、ベンチも総立ちの中でキューバにトドメを刺した本塁打は、この日自身2本目。WBC日本代表で1試合2本塁打は、第3回の阿部以来2人目だ。

 「今日は自分が打って試合に勝つ、と強い気持ちで臨みました」

 内川の犠飛で勝ち越した直後だった。八回2死一塁。相手右腕ラエラが投じた初球だった。甘く入った136キロスライダーを強振。高く舞い上がった打球は左翼席へ飛び込んだ。「スライダーが来ると信じて、一本に絞ってフルスイングしました」と笑顔を見せた。

 3試合ぶりの「1番・DH」での出場。序盤にボルテージを上げたのも山田のバットだった。カウント2-1からの4球目。高めの140キロ変化球を左翼席へ先頭打者弾。2打席目も先頭で左翼線二塁打を放ち一時同点となる攻撃の口火を切った。試合前まで今大会17打数3安打だったが、この日は4打数3安打と2年連続トリプルスリー男が復活した。

 「難しいことは考えず、前に突っ込まないように、バランスを意識してやってました」

 髪をさっぱりと切って臨んだ一戦。猛打の予兆はあった。小久保監督、稲葉打撃コーチ、山田の3人が「練習から良かった」と声をそろえた。稲葉コーチは「タイミングの取り方が良かった」と説明する。小久保監督は試合前のコーチ室で「今日は打ちますよ」と予言していたという。

 試合前には、ルーティンで集中力や動体視力を上げるビジョントレーニングを行う。両手親指を肩幅ほどに開き、眼球を動かす運動だ。さらに、この日は9時間睡眠で体調を整えて試合に臨んでいた。

 一進一退の攻防の中での価値ある勝利。2次リーグのプレーオフ以上が確定した。15日のイスラエル戦で勝利をつかみ、無傷の6連勝で準決勝進出を狙う。お立ち台では「今日だけじゃなくて、明日も、アメリカでも頑張っていきます」と高らかに声を上げた侍の背番号23。山田の逆襲はここから始まる。

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