侍・中田2戦連発 筒香に続いた「自分の良さ出せている」
「WBC・1次リーグB組、日本7-1中国」(10日、東京ドーム)
この男の勢いは増すばかりだ。2点リードの三回2死一塁。日本代表の5番・中田翔内野手(27)=日本ハム=が1ボールから甘泉の投じた内寄り133キロ直球を強振。高く舞い上がった打球は左翼席前列へ吸い込まれた。2試合連続となる2ラン。大歓声が響き渡る中、巨体を揺らしながら淡々とダイヤモンドを一周した。
「いってくれと願ってました。最近フルスイングって形で、打席の中で自分の良さをしっかり出せている」
8日の筒香に続く2試合連続弾は侍ジャパンでは史上4人目。4、5番の好調がチームを支え、筒香の存在が中田にプラス効果を生んでいる。「あれだけ頼れる打者が前にいると楽に打席に立てる」と信頼を置く。
オフにはハードな自主トレも敢行。ハワイでは下腹部や臀部(でんぶ)などを鍛え、帰国後も都内で体を絞り込み「体の状態もすごくいい。ためになっている」と話す。それでもまだ「絶好調ではない」と話しており、「これからどんどん上げていきたい」と、もっと上を見つめる。
12日の2次リーグ初戦はオランダが相手。先発は対戦経験があるバンデンハーク(ソフトバンク)の可能性もある。「(対戦した)感覚はある。それでもいい投手には変わりはない。全部勝ちにいくつもりで」と中田。その打棒で2次リーグ以降も暴れまくる。