中日・浅尾527日ぶりナゴドで3人斬り “技”の新スタイルで抑えた

 「オープン戦、中日0-1ロッテ」(4日、ナゴヤドーム)

 527日ぶりの雄姿にナゴヤドームが沸いた。右肩痛からの再起を目指す中日・浅尾が、2015年9月24日の阪神戦以来となる本拠地の1軍マウンド。八回に4番手として登板し、ロッテ打線を3人でピシャリと抑えた。

 2万4426人の観衆に見せつけたのは、新たな姿だ。最速は141キロでも、パームを使い、フォークを使い、最後に内角を突いて仕留めた。「(球速が)出ないものは出ない。スピードとは違う、大切なものもあると思う」と話した。

 1月の自主トレでは、故障から復活した経験を持つ元ソフトバンクの馬原孝浩さんに師事。再発防止の理論を学び、肩に負担の少ないフォームを模索。と同時に自らの投球スタイルも見つめ直した。

 森監督も浅尾の『変化』を認めた。「昔みたいに力で押すことは考えていないと思う。(肩や肘に)問題がなければ、当然またチャンスはある」。開幕まで1カ月弱。竜党が浅尾に願うのは『順調』の2文字だけに違いない。

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