「練習試合、楽天８－２ＫＩＡ」（金武町ベースボールスタジアム）

　ＷＢＣ日本代表の楽天・則本昂大投手（２６）が１８日、韓国・ＫＩＡとの練習試合に先発し、３回を２安打１失点、４三振を奪った。失点にも「走者がいる状況で投げられ、点は取られたけど痛打ではなかったのでよかった」と貫禄の表情だ。

　４奪三振のうち、２つは習得に取り組んでいるカットボールでの空振り三振。残り２つは右打者の内、外角をそれぞれ突いた見逃し三振だった。

　この日の直球の最速は１４８キロで、カットボールは１４０キロ。球速だけでなく変化も微妙で、打者には見極めが難しい。ＷＢＣ球との相性もよいようで「今すごく感覚がいい。今日はカットボールに頼り切った。今後も投げていけそう」と、右腕の手応えは十分だ。

　また「見逃しで２つ（三振を）取れたのが今日一番の収穫。打者が振ってくれないとボールになることが多かったので、去年からの課題だった」と自信もつけた。梨田監督も「いい形で送り出せそう」と笑顔だった。