「練習試合、中日１８－１ハンファ」（１２日、北谷公園野球場）

　中日の新外国人、アレックス・ゲレーロ内野手（３０）が１２日、韓国ハンファとの練習試合で１０日のシート打撃に続き、２本塁打を放った。日本初実戦は「３番・三塁」で志願の先発出場。試合は約１０カ月ぶりというブランクを吹き飛ばし、またしても本物であることを証明した。

　一回１死二塁の初打席は直球を強振。バックスクリーン横に飛び込む１３０メートル弾で観衆の度肝を抜いた。四回２死一塁の第３打席は変化球に泳ぎそうになるところをこらえ、しっかり捉えて左翼ポール際へ運んだ。

　「生きた球を見ていなかったなかで、ああいうスイングができたのは非常に満足」。昨年４月に一方的なマイナー落ちを拒否して、ドジャースとの契約を解除。再び試合に出られる日が来ると信じ、孤独なトレーニングを続けてきた。

　「確かに今は心身ともに充実しているよ。チームには活気があって、ベンチには喜びが満ちている」。予定の３打席を終えて途中交代。サインに群がったファンから「次は本番で！！」と声をかけられると、「もちろん！！」と即答していた。