ソフトB松坂、今キャンプチーム最多239球 復活猛アピール

 「ソフトバンク春季キャンプ」(7日、宮崎)

 ソフトバンクの松坂大輔投手(36)が7日、今キャンプでチーム最多となる239球のデモンストレーションを行った。B組のブルペンに1時間26分もこもり、西武時代に取り組んでいた集中的な投げ込みを敢行。一昨年に手術した右肩の順調な回復を「松坂劇場」で証明した。

 B組のブルペンが、次第にざわついていった。投げ始めた松坂が、一向に終わる気配を見せない。それどころか、一層ヒートアップ。ラストを直球で締めると、球数は239球に達していた。

 「一番は、肩に対する不安が昨年よりもないこと。投げてても、ストレスが格段に減った。200以上投げたけど、まだまだ投げられた」。1時間26分の「松坂劇場」。一昨年の右肩手術からの復活を猛アピールした。

 「もっと投げて疲れたかった。余分な力が抜けてくる。その意味では足りないけど良いときはそう(投げ込んで)調整してきた。肩の作り方を変えようと思ったこともありましたけど何が自分に合っているか、それは分かっているつもりなので」

 西武時代の春季キャンプでは、一日に333球を投げ込んだ経験もある。球数を厳密に管理する米球界ではその自由が得られず、日本球界復帰後は右肩の状態が悪化。だが、現在の状況は違う。

 練習後は工藤監督と15分ほど話し合った。「監督にも『まだ第2クールだぞ』って」。浮かべた照れ笑いは、順調な証し。次クールにはA組のシート打撃に登板する可能性も出てきた。復活ロードを歩む速さは増すばかりだ。

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