西武・辻監督亡き父にVささげる 葬儀参列せずチームに帯同

 「西武春季キャンプ」(2日、南郷)

 西武の辻発彦監督(58)が2日、心不全で1日に他界した父・広利さんにリーグ優勝をささげることを誓った。新監督としての春季キャンプ初日に訃報が届いたが、葬儀には参列せず、チームに残ることを明言。キャンプでの指導に専念する決意を示した。

 「チームを離れないことは、父も分かってくれる。きっと『来んでよか』と言うでしょう。チームもこれからスタートという時期だから」。辻監督は悲しみを胸にしまい、引き続きキャンプに帯同する意向を明かした。

 キャンプ出発前日の1月30日、故郷・佐賀に戻り、広利さんと対面したという。「言葉はなかったけど自分が来たことは分かったようだった。その時にあいさつできた」と振り返る。

 1日は初日の練習を終えた後、家族から訃報の連絡を受けた。「自分が監督になった年に、父が天国へ飛び立った。必ず優勝を勝ち取って、いい報告をしたい」。秋に朗報を届けるため、今は3年連続Bクラスと低迷するチームの再建に全力を注ぐ。

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