「ソフトバンク春季キャンプ」（１日、宮崎）

　ソフトバンクのドラフト１位、田中正義投手（２２）＝創価大＝は１日、早速ブルペンで直球だけを４５球投げた。背番号２５のユニホームで初めての投球練習。最後はセットポジションからクイックモーションで投げる意識の高さも見せた。

　制球が乱れたこともあり、自己採点は「全体的には良くなかった」と辛め。フォーム固めの途上であることに加え、マウンドも滑りやすかったという。「緊張はしなかったけど、人が多くて雰囲気が違った」と、キャンプ特有の雰囲気も影響したようだ。

　それでも周囲の評価は高い。日本ハム時代のダルビッシュ（レンジャーズ）、楽天時代の田中（ヤンキース）を指導した佐藤投手コーチは、初見の印象を比較して「田中やダルビッシュより上。バランスがいいときはいい球がいってる」と強調した。

　「まだ始まったばかり。これから上げていく」と田中。圧倒的な存在感とともに、黄金ルーキーが本格的に始動した。