日本ハム・大谷 WBC完全辞退も…栗山監督と話し合い投手断念 打もピンチ

 日本ハム・大谷翔平投手(22)が31日(日本時間2月1日)、WBCに投手として出場しないことを明かした。昨年の日本シリーズで痛めた右足首が、11月の侍ジャパン強化試合で悪化。現在も完治しておらず、先発投手として3月7日の1次リーグ初戦・キューバ戦に向けて調整が間に合わないと判断した。打者での出場を目指すが、現在も全力で走ることができない状態だけに出場辞退の可能性が高そうだ。

 沈痛の思いで決断した。この日、大谷はクラブハウスで栗山監督と会談。その場で投手としてのWBC出場を見合わせるという提案をされると、拒まずに受け入れた。

 「僕は納得してのことです。100%いける自信、コンディショニングがないといける場所ではない」。難しいのは自分自身でも理解している。それでも「なかなかないチャンスではあると思うので、出たいなと思った大会ですし、投げたいなと思ってたので残念です」と本音をこぼし、無念さをにじませた。

 昨年の日本シリーズ第4戦での走塁中に痛めた右足首が予想以上の重症だった。その後の侍強化試合、メキシコとの第2戦での走塁中に再発。さらに1月下旬の自主トレ中にもランニング中に両足の張りを訴える悪循環。長引く右足首痛の影響に、福島チーフトレーナーは「関節はもともと緩く、可動域が広いので起こり得る可能性があった」と説明した。

 アリゾナ入り後も、トレーナー同行でランニングとキャッチボールを行っていた大谷。だが状態が上がって来ない。「まだよくなってないと感じている。根本的にしっかり走れるようにならないと何も始まらない」ともどかしい思いを口にした。

 現時点でブルペン入りのめども立っておらず、第1クールは別メニュー調整が決定している。6日からの第2クール以降の走り込みの状態を見ながら練習プランを組み立てていく方針だが、先行きは不透明だ。

 この日は投手での出場辞退の発表となったが、打者での出場も微妙だ。「現時点で言うことではない。コメントできない」と前向きな姿勢を見せなかった大谷。侍ジャパンの命運を握るキーマンが、メンバーから消えるかもしれない。

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