日本ハム・大谷、WBC3・7開幕戦登板ピンチ 侍に不安発生

 日本ハム・大谷翔平投手(22)がキャンプ地の米アリゾナ州ピオリア入りした28日(日本時間29日)、有力候補に挙がるWBC開幕戦となる3月7日・キューバ戦(東京ドーム)での先発登板がピンチに立たされていることが明らかになった。24日の自主練習中に両足に軽い張りを訴えていた。昨季の疲労の影響で状態が上がってきていないこともあり、10日間のアリゾナキャンプ中の実戦登板は回避することが決定的だ。

 侍ジャパンの命運を握る二刀流に黄信号だ。アリゾナ入りした大谷の実戦登板について、吉井投手コーチは「無理でしょ。立ち投げしかしていないんだから。無理です」と断言。1月20日に今オフ初のブルペン入り。22日も投球練習を行ったが、いずれも捕手は座らせていない。2月8日・韓国KT戦、同9日・紅白戦と米国での2試合は登板を回避する方向だ。

 投打でフル回転した昨季の疲労が少なからず影響しているようだ。日本シリーズ後も侍ジャパンの強化試合に出場し、11月中旬まで実戦の場にいた。今オフもWBC、シーズンに合わせて投打で練習を積み重ねてきたが、1月下旬に周囲をヒヤッとさせた。

 鎌ケ谷2軍施設でダッシュを行った際に「痛っ」と声を発した。大事には至らず、その後は室内で打撃練習を行ったが、両足に軽い張りを訴えたという。完全に張りが引いていないことから今キャンプは別メニュー調整も検討されている。

 3月7日のWBC初戦まで40日を切った時期を考えると楽観視はできない。「本格的なピッチングを4、5回やらないと実戦にはいけない」と吉井コーチ。昨年は開幕まで練習試合、オープン戦と4度の実戦登板を経て、本番を迎えた。

 栗山監督も「(状態が良くなくても)なんとなくできちゃうと思ってやると、故障が起こったりする可能性が一番ある。できることを100%やっていかないと」と慎重だ。万全な状態に戻さない限り、登板にGOサインは出さない考えだ。

 大谷は29日(日本時間30日)の米国初練習に参加予定。アリゾナでは打者での実戦出場の可能性は残されているが、WBCおよび長いシーズンを見据えると絶対に無理はさせられない。場合によっては、小久保ジャパンは世界一への構想を根本的に練り直す必要に迫られる。

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