右肩手術からの完全復活を目指すソフトバンク・松坂大輔投手（３６）が２７日、今年初めて筑後の２軍施設に姿を見せ、ワンダホー！なスリムボディーを披露した。１００メートルの遠投に加え、捕手を座らせて５３球の投球練習。平成の怪物が復活に向けて動き始めた。

　スリムになった肉体が、復活に向けた不退転の決意を物語った。「何にもしていない。精神的なものです」といたずらっぽく笑ったが、明るい表情はキャンプインを前に順調な仕上がりを表した。

　捕球した加藤ブルペン担当は「去年とは指のかかりも違う。腕が強く振れているし、（昨季最終戦で１回５失点だった）仙台のときより、はるかにいい」と証言。見違えるような体つきに斉藤リハビリ担当コーチも「見た目がかなり絞られた。１０キロ近く落ちたんじゃないか」と驚いた。

　春季キャンプはＢ組（２軍）スタートが決定。先発ローテ争いは激しく、１軍のマウンドにたどり着くことさえも容易ではない。揺るぎない決意を胸に復活だけを信じて突き進む。