野球殿堂博物館の表彰委員会は１６日、今年の野球殿堂入りを発表した。競技者表彰のエキスパート表彰では星野仙一氏（６９）＝現楽天球団副会長＝と平松政次氏（６９）、プレーヤー表彰では伊東勤氏（５４）＝現ロッテ監督＝を選出。特別表彰では郷司裕氏（故人）、鈴木美嶺氏（故人）が選ばれた。

　監督として中日、阪神、楽天をリーグ優勝に導いた星野氏は「素晴らしい先輩たちの中に名を連ね、感謝しなきゃいけない。野球をやっていて良かった」と喜びを表した。

　「カミソリシュート」で通算２０１勝を挙げた平松は「その時、その時で素晴らしい指導者に恵まれた。女房、家族のおかげ。この感動を忘れないで古希を迎えます」。西武の黄金期を司令塔として支えた伊東氏は「本当に自分でいいのかという気持ちが正直なところ。恩師の人たちと少し肩を並べられたのはすごく光栄に思う。野球を一生懸命にやっていて良かったなというのは実感としてある」とコメントした。

　特別表彰の郷司氏はアマチュアの名審判とうたわれた。鈴木氏は公認野球規則の生みの親の一人である。