西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使した岸孝之投手(31)が17日、埼玉県所沢市の西武の球団事務所を訪れ、渡辺久信シニアディレクター(SD)らに楽天移籍の意思を伝えた。出身地の仙台が本拠地の楽天入りを選び「10年間、権利を得るまで育てていただいたので感謝の気持ちしかない」と語った。
渡辺SDは監督と選手としての関係が長く「選手の権利であるし、岸にもネガティブに捉えちゃいけないと言った」と話した。鈴木葉留彦球団本部長は「残留してくれ、と言う話を再三してきたが、力及ばずだった。出て行かれるのは痛い」と表情を曇らせた。