日本ハム・陽岱鋼FA移籍へ オリックスなどが獲得調査

 日本ハム・陽岱鋼外野手(29)が、今季取得した国内FA権を行使することが29日、分かった。「FA権を行使することになる。家族にも相談はした」と明かした。残留の可能性は低く、移籍を目指す方向だ。

 11年目の今季は打率・293、14本塁打、61打点。リーグ優勝への天王山、9月21日・ソフトバンク戦では一打サヨナラのピンチを背走キャッチで救い、勝利に貢献。攻守にわたって欠かせない戦力として活躍してきた。

 「これまで育ててくれた球団には感謝している」と陽岱鋼。「チーム、場所は問わない。自分を一番必要としてくれるところ」と、どの球団でも交渉には応じる姿勢だ。

 争奪戦が予想される中、オリックスが獲得に向けた調査を進めていることがこの日、分かった。最下位からの巻き返しを目指し、今オフ補強の目玉として照準を合わせた。

 楽天など複数球団が獲得に名乗りを挙げるとみられるが、オリックスの指揮官は、陽岱鋼が日本ハム入団時の2軍監督で「一番、お世話になった人」と尊敬する福良監督。移籍先決断へのカギを握る可能性もある。

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