日本ハム・メンドーサV呼ぶ好投 先発・加藤二回途中KO…満塁ピンチ救った

 「日本シリーズ・第5戦、日本ハム5-1広島」(27日、札幌ドーム)

 襲い来る広島の強力打線。ただ1本のヒットを許しても、勝利への道が遠くかすむ。その状況を、日本ハム・メンドーサの鬼気迫る投球が変えた。劇的な逆転劇は、1点ビハインドの二回1死満塁の危機に右腕がマウンドへ上がったところから始まる。

 先発・加藤が1回1/3でKOという展開。それでも「体もメンタルも準備はできていた。この試合が、どれだけ大事か分かっていた。絶対に負けられないという思いでマウンドに上がった」という。

 その気迫が広島打線の勢いを上回る。菊池を三ゴロに仕留めると、続く丸を空振り三振で追加点を許さず。直球の最速は153キロを記録し、スコアボードにゼロを並べ続けた。

 「最近、あまり投げていなかったので肩が休めていたのと、大事な試合で気持ちが入っていたのでね」とメンドーサ。シーズン中の先発とは違い、シリーズはリリーフ待機。だが「チームの勝利に貢献できるなら役割にこだわりはない」と調整に苦戦しながらも、ベストの心と体を作った。

 そして、来日3年目の助っ人は「加藤のためにも投げたいという気持ちだった。毎イニング全力で投げた」。『和』の心で新人左腕を救う5回2/31安打無失点の内容だった。

 米マイナーなどの優勝経験はあるが「自分の中では一番大きい」という日本シリーズ制覇。その頂に手が掛かった。「今日が今シーズンのベストピッチング」という66球。ただ、まだ戦いは終わっていない。「6、7戦もいける準備をします」。その目は気迫に満ちていた。

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