女子部員の甲子園練習参加を前向きに議論へ

 日本高野連は27日、大阪市内で技術・振興委員会を開き、今夏の甲子園練習で大分の女子マネジャーがグラウンドに立った件について意見交換を行った。

 9人の委員全員が高校野球監督経験者で構成される同委員会では、危険性が焦点となった。女子部員(マネジャーを含む)が無条件での練習参加は容認できないとし、大分の女子マネジャーが行った本塁上でのボール渡しも認められないとの意見で一致。ただ安全面に配慮した上で、甲子園練習のグラウンドに立つことに関しては、方法を模索していくとの考えに達した。

 具体例として一、三塁の両ベンチ前に防球ネットを置き、そこで練習の手伝いをする。守備練習中に外野のファウルグラウンドからノックを打つ際には、女子部員のボール渡しを認めるなど。これまで甲子園練習は公式戦の試合規定に準ずると定めてあったため、女子部員がベンチから外に出ることは許されなかった。

 竹中事務局長は「一緒に頑張ってきたという思いに報いるためにも、何らかの方策を考えて行きましょうということになりました。試合と甲子園練習は別のものとして考えて」と説明。ただ「ルールを変えて、すぐボールが当たって大ケガをしましたという事態は避けなければならない」と語った。

 9月の審議委員会と今回の技術・振興委員会で出た意見は、11月末に行われる理事会で報告される見通し。そこで判断を仰ぎ、女子部員の練習参加が可能か否かの結論を出す方針だ。

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