第5戦先発の日本ハム・加藤「全力でいく」 CSでのKO屈辱バネに

 「日本シリーズ・第4戦、日本ハム3-1広島」(26日、札幌ドーム)

 自らの心の弱さに負けた屈辱を晴らすべく、第5戦に先発する日本ハム・加藤が広島打線を全力で封じることを誓った。「緊張はすると思うけど、迷惑をかけた分、全力でいけるところまでいきたい」と話した。

 脳裏をよぎるのは、ソフトバンクとのCSファイナルS第5戦。初回に先頭の中村晃に左前打を打たれると、自らの失策も絡んでピンチが拡大。松田に3ランを浴びるなど、1回4失点でKOされた。

 チームは逆転勝利でCS突破を決めたが、新人左腕は「精神的な部分も自分の実力不足。チームの足を引っ張った」と唇をかんだ。「緊張した中で自分のパフォーマンスを出せず情けなかった」とし、中10日でのマウンドと気持ちの切り替えには「大丈夫です」と力強く答えた。

 破壊力ある広島打線が相手だが「長打もあるし、揺さぶりもある。全部頭に入っているので、しっかりプレーに集中したい」。屈辱をバネに、強い心で大舞台のマウンドへ臨み、シリーズ制覇に王手をかける。

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