日本ハム・高梨コイ手玉!5回自責0 初の日本Sで躍動
「日本シリーズ・第4戦、日本ハム3-1広島」(26日、札幌ドーム)
持ち味を余すことなく発揮した。日本ハム・高梨は自らの投球スタイルで広島打線を手玉に取った。伸びのある直球を軸に、奪った15個のアウトのうち9個がフライアウト。初の日本シリーズで5回2安打1失点、自責点0の好投を演じた。
初回。先頭の田中に8球連続で直球を投じ、左飛に仕留めて確信した。「まずフライでアウトが取れて、真っすぐがいいのかなと。感覚も良かった。ある程度いけるのかなと思った」。大舞台への緊張よりも、力の限り腕を振り、最少失点でバトンを渡すことだけに集中できた。
失点は不運だった。四回2死一塁。高めの直球で詰まらせ、エルドレッドを打ち取ったが、右翼・近藤が目測を誤る適時失策。それでも動じない。自在に緩急を操り、五回2死まで安打を許さない気迫を見せた。
今季10勝を挙げてブレークし、大舞台でも仕事を果たした。「いい経験になった。今後につながる。チームも勝ちましたし」。力投が価値ある白星を導いた。