広島新庄、夏春甲子園出場狙う 河内&古川が中心打者に成長

 秋季中国地区高校野球大会が山口県の宇部・ユーピーアールスタジアムと下関球場で、28日から30日と11月5、6日に開催される。来春の選抜大会出場選考の重要な資料となる大会に、広島から2年ぶりに秋季広島大会を制した広島新庄、準優勝の尾道商、3位の呉が出場する。広島勢は、2年連続で選抜大会出場を逃しており、3校の躍進が期待される。

 広島大会の頂点に立った広島新庄は、夏春連続での甲子園出場を狙う。

 今夏は今ドラフトで日本ハムから1位指名を受けたエース・堀瑞輝投手が大黒柱となり、甲子園でも16強入りした。今チームには柱になる選手がいない。それだけに緻密な野球が要求される。

 決勝で尾道商を僅差で下し、2年ぶりに優勝した迫田守昭監督(71)は「今回のようにムダなことがあっては点は取れない」と、厳しい言葉を投げかけた。送りバント失敗や走者を置いて飛球を打ち上げ、課題が残った。ただ、秋季大会中に旧チームが国体出場。「チームプレーもできてなかった」と練習不足で完成されたチームでないことを強調した。

 それだけに伸びる要素はある。左腕の有村綜留投手(2年)と竹辺聖悟投手(1年)を中心に守り勝つ野球を目指す。そして今夏の課題だった打撃力も甲子園を経験し、中心打者に成長した1年生コンビの河内恭英、古川智也両内野手のバットに期待がかかる。

 初戦は徳山商工と対戦。迫田監督は「なんとか上に行きたいですけど、目の前の試合が全て」と一戦必勝を誓った。4年連続で中国大会に出場し、県内では安定した力を示してきた覇者は、チームとして、そして県勢としても3年ぶりの選抜出場を目指す。

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