日本ハム大谷、先発&中軸で初戦取る 日本一に向けて投打で勢いつける

 「日本シリーズ・第1戦、広島-日本ハム」(22日、マツダスタジアム)

 日本ハムの大谷翔平投手(22)が自身初の日本一へ先陣を切る。21日、第1戦先発へ向けマツダスタジアムで最終調整。日本最速165キロを誇る速球を軸にした、いつも通りのスタイルで臨むと宣言した。打者としても中軸起用が検討され、投打で敵地で躍動する。

 第1戦の重要性は十分理解している。自身初の日本一へ、第1戦先発の大役を任された大谷が快投と快打でチームに勢いをつける。「なんとか初戦を取れるように、いい入りができるようにしたい。いつも通りのパフォーマンスを出せれば」。まずは投手としてカープ打線封じへ静かな闘志を燃やした。

 マツダスタジアムはプロ1年目の13年6月18日以来、3年ぶりの登板。ブルペンで投球練習後、マウンドに上がり傾斜と硬さを入念に確かめた。「きれいですし、球場の雰囲気がまた違いますね。好きな球場なので楽しみです」。日頃から屋外球場好きを公言しているだけに、この日も笑顔で躍動を誓った。

 日本シリーズ初出場ながら、よそ行きの投球をするつもりはない。CSファイナルS第5戦では日本最速165キロを計測。「状態、動きは悪くない」と言い切る。ファイナルSの打率・833を誇る広島・田中対策を問われても「相手によって変えることはない。僕の投球をしていけば」と剛速球を駆使して抑え込む考えだ。

 指名打者制ではない第1戦。エース・ジョンソン攻略へ、中軸での起用も検討されている。打順を問われた栗山監督は「どういう形で点を取れるか。勝ちやすい並びで」と二刀流のバットに託した。

 ジョンソンに対しては6月8日の交流戦で2四死球を含む1打数無安打に終わった。「配球の中でしっかり捉えられたらいい」と大谷。投げて打って勝利に導き、日本一への一歩を踏み出す。

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