創価大・田中正義「人事を尽くして天命を待つ」 運命のドラフト会議

 7球団の1位競合が予想されるドラフトの目玉、創価大の田中正義投手(22)が19日、東京都八王子市内の同大グラウンドで取材に応じ「人事を尽くして天命を待つ」と、心境を表した。前日にもかかわらず、テレビカメラ6台を含む約30人の報道陣が集結。注目を一身に浴びる状況にも「緊張はない。楽しみ」と落ち着き払った様子で、大器の片りんをのぞかせた。

 運命の日が翌日に迫っても、正義は正義だった。「どうなるのかわからないので、それも含めて楽しみになればいい。『人事を尽くして天命を待つ』という感じですかね」。笑みをこぼしながら、大競合が予想される状況を悠然と受け止めた。

 ロッテ、広島、巨人が1位指名を公表。プロから評価されることは喜びつつ「自分はまだまだ課題が多い投手。自分の評価とは全く違う。そこを大切にしたい」と、舞い上がりはしない。テレビでスポーツニュースが放送される時間帯は就寝中。スポーツ紙も読まないため「情報が入っていない」という。

 ただ、周囲の盛り上がりは別だ。ドラフト当日も40社以上、約120人の報道陣が取材に訪れる予定。1000人収容のホールを学生に開放して、パブリックビューイングも行われる。156キロ右腕の行き先を、誰もが注目している。

 この日は午前中、体調を整えるための水素ガスを吸いながら小説「下町ロケット」を読んでリラックス。午後から約4時間の練習を行った。165キロをマークした同級生の日本ハム・大谷については「同じ立場では考えられない。一ファンとして感動した」と嘆息したが、来年は同じ舞台に立つ。「プロは想像がつかない。どこに行っても自分の力を付けることが一番。やることは変わらない」。自分を信じて、新たな一歩を踏み出す。

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