明大が開幕6連勝!野手再転向の146キロ右腕・川口が2打席連発

 「東京六大学野球、明大8-4法大」(2日、神宮球場)

 明大が開幕6連勝で勝ち点3とした。

 14安打した打線をけん引したのが、今季から野手に再転向した川口貴都外野手(4年・国学院久我山)。三回に中前適時打を放つと、五回は左翼席中段への特大2ラン。七回にも2打席連発となる左越えソロを弾丸ライナーで突き刺した。

 明大には投手として入学。2年時に肩を痛めて野手となったが、最速146キロ右腕は「投手として終わりたい気持ちがあった」と、今春は投手復帰を首脳陣に直訴。リリーフで5試合に登板した。

 それでも、右のスラッガーとしての非凡な打力を評価する声が多く、将来を考えた善波達也監督が春のリーグ戦後に再転向を打診。投手としては主力になりきれなかった川口も「即断でした」と、野手一本でやっていくことを決めた。

 「一瞬たりとも気の抜けない夏休み。死に物狂いでした」とバットを振り込み、今季は開幕から左翼のレギュラーに定着。6戦目で待望の神宮初アーチをかけ「完璧でした。転向を勧めてくれた監督さんや、ずっと応援してくれた父の前で打てたことがよかった」と、しみじみと喜びをかみ締めた。

 卒業後は、野手として社会人野球でプレーを続ける予定。善波監督も「努力の甲斐があってよかった。これで吹っ切れて、これからの野球人生でやっていってくれたら」と、うれしそうだった。

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