神戸国際大付 大丸が走者一掃の逆転三塁打、160センチの小兵が奮起
「秋季高校野球兵庫大会・準決勝、神戸国際大付6-3神港学園」(1日、明石トーカロ)
神戸国際大付が2年ぶりに決勝進出を果たし、来春センバツへの参考となる近畿大会(22日開幕、紀三井寺)への出場を決めた。
左腕の黒田倭人(やまと)投手(2年)が初回に先制を許すなど五回までに3点リードを許した。しかし、六回に4番猪田の適時打で1点を返すと、無死満塁から途中出場の大丸(おおまる)侑也外野手(2年)が走者一掃の逆転三塁打を右越えへ放った。
プロ注目左腕の神港学園・大西から気合の一撃を放った大丸は「絶対に自分が決めると思っていた」と振り返った。準々決勝までスタメン出場もあったが、この日はベンチスタート。しかし「五回に流れが変わる」と読んだ青木尚龍監督が六回の守備から起用し、見事に期待に応えた。
160センチとチームで一番の小兵。高校入学までは投手だったが、打撃を買われて1年冬から野手に転向した。「身長が低いので低く構えてストライクゾーンを低くする。投手に投げにくくして、低い球を打ち返す」と自身の極意を持つ。「打撃も守備も磨いてメンバーに入れるようにと努力してきた」というガッツが、チームに逆転勝利をもたらした。