杉山プロ初満弾!竜初回7得点で藤浪粉砕
「中日9-3阪神」(30日、ナゴヤドーム)
捕手の嗅覚でかぎとった。3点リードの一回1死満塁。中日の8番・杉山翔大捕手が今季3号となる自身初の満塁弾を放った。「ピッチャーは苦しいときに優位なカウントをつくりたくなるものです」。高め136キロのスライダーをフルスイング。舞い上がった白球は左翼ポール付近へ吸い込まれた。
7番・堂上までのヒット5本のうち3本が内野安打。加えて、平田、高橋、堂上の3連打は2ストライクから。「自分がマスクをかぶっていたら、初球を振られたら嫌な場面。嫌なことをやってやろうと思いました」。してやったりの一振りでグランドスラムを生み出した。
最下位に沈み、チームは打率も防御率も低迷している。だが、杉山ら若き竜戦士には未来がある。悩み、苦しみ、勝利の味をかみしめながら新たな扉をこじ開けていく。