日本ハム大谷、体調回復即20号 代打でバックスクリーンへ

 「西武4-7日本ハム」(27日、西武プリンスドーム)

 体調回復即、豪快弾で勝利を決定づけた。風邪により2試合連続でスタメン落ちした日本ハム・大谷が、1点リードの九回、代打で登場。2ボールから武隈の直球を捉えた。打球がバックスクリーンへ飛び込むと左手を突き上げた。

 4年目で初めて到達した20号で、貴重な追加点をもたらした。「打って勝てればそれでいいです。1点差でいくよりはいいので」。デーゲームでソフトバンクが勝利。負けられない試合で放った一発に胸をなで下ろした。

 責任を感じていた。前夜は一度はスタメンに名を連ねながら、グラウンドを離れ、立川市内の病院へ。点滴を受けながらも、携帯サイトで逐一、経過をチェックした。“中軸”不在のチームは敗れ、わずか1日で首位陥落。「取り返せるようにと思っていた」。試合開始直後から代打出場の準備をしていた。“大台”に乗せた一発にも「まだまだ途中。たくさん打てるように」と威勢良く言った。

 大谷の一撃が飛び出した直後、中田も左翼へ18号。ONアベック弾と役者がそろい踏みだ。「1点差だったら怖かった」と栗山監督。マイナス0・5差で首位ソフトバンクにピタリ。11・5差をひっくり返す大逆転Vへの手応えは、十分ある。

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