楽天・茂木がランニング逆転3ラン パ18年ぶりの野手新人王にも期待

 「ソフトバンク5-7楽天」(25日、ヤフオクドーム)

 ルーキーが土壇場で奇跡を起こした。1点を追う九回1死一、二塁。楽天・茂木栄五郎内野手の打球は、中堅・柳田がスライディングキャッチを試みたが、グラブをかすめ後逸。転々とする間に2走者のみならず、打者走者・茂木も本塁に生還し、逆転のランニング本塁打となった。 迷いなく激走した。「捕られると思いましたが、抜けた瞬間、あの距離なら本塁に突っ込んだら面白いタイミングになると思った」。茂木にとって、「小学生以来」というランニング本塁打だ。 新人王レースの先頭集団を走っている茂木。6月26日のソフトバンク戦(コボスタ宮城)の守備の際に右手を負傷し、1カ月以上の戦線離脱を余儀なくされたが、8月4日に1軍復帰。再び規定打席に乗せた。パ・リーグでは98年の小関(西武)以来18年ぶりとなる野手の新人王輩出に、期待が掛かる。 この日の一勝は、チームにとっても価値ある勝利だった。対ソフトバンク戦は今季初の勝ち越し。3位ロッテが敗れたことで、ゲーム差を8・5に縮めた。

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