北海・大西、右肘痛に耐える「銀色のメダルだけど自分たちをたたえたい」

引き揚げる北海・大西健斗(中央)ら北海ナイン=甲子園(撮影・北村雅宏)
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 「全国高校野球・決勝、作新学院7-1北海」(21日、甲子園球場)

 北海のエース・大西健斗投手(3年)は、四回途中5失点で降板。3回戦の日南学園戦から右肘に違和感を抱えながらの登板だったことで、「正直、握力も最後の方は無くなっていた」と明かした。

 決勝までの全4試合を1人で投げ抜き、同校史上初の決勝進出へ導いた右腕。平川監督にも症状を伝える中、「エースナンバーを背負っているので」と志願する形で決勝のマウンドに上がった。

 痛み止めも服用しながらの戦いだったが、それを言い訳にすることなく「最後は自分の力が足りなかった」と清々しい笑みを浮かべる。

 試合終了直後は笑いながらも涙が両ほほを伝った。「悔いがないと言ったらウソになりますけど、仲間がいたからここまで野球がやれたと思います。

 銀色のメダルですけど、自分たちをたたえたいなと思いますし、キャプテンが笑って終わろうかなと。本当に最高の高校野球人生だったと思います」と端正なマスクを最後まで崩さず、聖地を後にした。

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