北海の一塁手・川村、微妙な判定に「捕らないといけなかった」
「全国高校野球・決勝、作新学院7-1北海」(21日、甲子園球場)
四回無死満塁から微妙な判定で同点に追いつかれたシーンで、北海の川村友斗一塁手(2年)は試合後「グラブには当たっていない。でも本当に捕らないといけない打球だった」と号泣した。
一塁前にボテボテのゴロが転がったが、ボールは捕球しに行った川村のミットの下を通った。その後、イレギュラーバウンドしてファウルラインを割ったように映ったが、古川球審はフェアを宣告したと同時に野口一塁塁審はファウルのジェスチャーをした。
だが一塁ベース手前の打球は球審に判定の優先権があり、川村の失策としてインプレーに。高校野球でアピールは当該者と主将に認められているが「あの瞬間、頭が真っ白になってしまって…」と川村は涙ながらに振り返る。
「本当に一生、忘れられない…。このチームは3年生に連れてきてもらった。来年、先輩たちに恩返しができるように頑張りたいです」と声を詰まらせ、肩を震わせていた。