金光大阪、9年ぶり夏の甲子園に届かず 7試合投げ抜いたエース末友、右脇腹痛響く

 「高校野球大阪大会・決勝、履正社12-0金光大阪」(31日、舞洲ベースボールスタジアム)

 金光大阪の、9年ぶりとなる夏の聖地の夢は、ついえた。7試合を1人で投げ抜いた末友雄梧投手(3年)は涙をこらえながら「自分の力が足りなかった」と話した。

 灼熱(しゃくねつ)のマウンドに立ち続けた気概は大きな負荷にもなった。前日の準決勝、関西創価戦の六回あたりから、右脇腹痛という形で現れた。

 ごまかしのきかない相手に、のしかかったハンディは大きすぎた。四回までに6失点。限界をはるかに超えても「どこかが悪い、なんて僕だけじゃないので、それは理由になりません」と、最後までがむしゃらに腕を振った。

 昨年の同大会5回戦で大阪桐蔭に大敗して以降、「マウンドに立つのが怖い」という大スランプに見舞われたが、周囲の支えで復活。末友も仲間のありがたみを理解し、他のナインも一丸をかみしめた。

 一つ勝てば、次の試合までの練習は「ベンチ外の3年生も一緒にノックを受けられるので、1日でも長く勝っていたい」(上岡主将)と、決勝にたどり着いた。

 末友は「この仲間と野球ができて、ここまで来られた。そこは準優勝でも、胸を張って学校に帰りたい」と話した。次は大学で「この2年半、仲間と横井先生(監督)に教わったことを忘れず、野球を続けていきます」と前を向いた。

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