智弁学園が春夏連覇へ!エース村上 熱中症でも女房役務めた岡沢のため奮投

 「高校野球奈良大会・決勝戦、智弁学園6-5天理」(28日、佐藤薬品スタジアム)

 センバツ王者の智弁学園が天理を逆転で下し、春夏連覇への挑戦権を手にした。エース・村上頌樹投手(3年)が最終回に1点差まで追い上げられながらもリードを守りきった。

 頼れる女房のために、自分の力で抑えたかった。九回2死一、三塁から直球でねじ伏せた飛球が遊撃手のグラブに収まると、こん身のガッツポーズ。4連打を浴びて崖っぷちに立たされても、心は決して折れなかった。

 「今まで助けてもらったので、きょうは自分が助けると思って投げた」と笑った村上。前日の準決勝後、支えてくれた主将の岡沢智基捕手(3年)が熱中症で倒れた。39・7度の高熱で病院に直行。1リットルの点滴治療を受けるほどだった。

 この日も体温が38度を超える中、マスクをかぶってくれた女房役のために、最後までマウンドを守った。「プレッシャーもあったけど、自分たちが負けるとセンバツのレベルが低かったと言われてしまう」と王者のプライドものぞかせる。

 史上8校目の春夏連覇へ-。「狙いたいです」と力を込めたエースが頼もしく映えた。

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