箕島“尾藤チルドレン”聖地へあと1勝 ノーシードから確かな成長
「高校野球和歌山大会・準決勝、箕島7-1和歌山東」(27日、紀三井寺野球場)
“尾藤チルドレン”が聖地へあと一歩に迫った。箕島が和歌山東を下し、前回甲子園に出場した2013年以来の決勝進出。四回に田中脩也捕手(3年)の2ランで先制すると、五回にも6安打5得点の猛攻を見せた。
故尾藤公・元監督の長男で13年から母校を率いる尾藤強監督(46)が初めて1年時から育てたのが現在の3年生。中盤の猛攻は「お調子者が調子に乗った」と同監督は笑う。しかし、攻撃に加えて先発の福居蓮矢投手(3年)も8安打1失点で粘りの完投と、ナインはノーシードから確かな成長を見せてきた。
3年前の甲子園を見て箕島に憧れたという田中脩は「本当は喜びたいけど、今日勝っても甲子園に行けないから」と笑顔は封印。指揮官の「謙虚に」という教えも生きている。