市尼崎、エース・平林12K完投 12年ぶり決勝進出

 「高校野球兵庫大会・準決勝、市尼崎5-3社」(27日、姫路ウインク球場)

 市尼崎が12年ぶり5度目の決勝に進出した。初回に2死走者なしから3連打で2点を先制。四回には先頭の藤井倭外野手(3年)が左越えソロを放ち追加点を奪った。

 エース・平林弘人投手(3年)が135球を投げ、12奪三振で完投。終盤に2点差まで迫られながらも粘り切った。「三振は意識していなかった。詰まらせて打ち取ろうと思っていた」と淡々と振り返った。

 23日の5回戦・西宮今津との延長十五回引き分けで10回、翌日の再試合で4回、25日の準々決勝・報徳学園戦で9回完封。3日間で合計301球を投げた右腕が、中1日のマウンドでも持ち味を発揮した。

 竹本修監督は「平林は七回ごろからバテてきたが、行けるところまで行こうと。あいつの勝ち気を信じていた」と絶対的な信頼を寄せた。

 この冬の試練が、平林をひと回り大きくした。1月初めに右足小指を骨折、3月に手術。チームに合流したのは4月に入ってからだった。「その間、上半身のウエートトレーニングなどで鍛えた結果が今に生きている。投げ込み不足は夏前の遠征で補った」と集中して体力をつけた。

 28日の決勝は、昨秋の3回戦で1点差負けした明石商との再戦。公立校対決は第90回西兵庫大会の加古川北-洲本以来、8年ぶりとなった。「去年負けた相手なので返したい」と平林。勝って、1983年以来の夏の甲子園をつかむ。

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