箕島3年ぶり決勝進出 尾藤監督も教え子成長に目細める
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「高校野球和歌山大会・準決勝、箕島7-1和歌山東」(27日、紀三井寺)
箕島が和歌山東を下し、前回甲子園に出場した2013年以来の決勝進出を果たした。
四回に5番・田中脩也捕手(3年)の2ランで先制すると、五回は4連打を含む6安打5得点。先発した福居蓮矢投手(3年)が8安打1失点で完投した。
11年3月に他界した尾藤公・箕島元監督(享年68)の長男で13年から母校箕島を率いる尾藤強監督(46)が1年時から育てたのが現在の3年生。同監督は「(先制弾は)田中脩の思い切りのよさが出た。チームに勇気を与えてくれた」と成長した教え子に目を細めた。
同監督が就任した年に出場した夏の甲子園を見て箕島に憧れたという田中は「監督からいろんなことを学んだ。1年生の時は本当によく怒られた」と振り返る。あと1勝で夢の聖地。「本当は喜びたいけど、明日(決勝で)勝たないと甲子園に行けない。謙虚に考えないと」。指揮官の教えは“初代チルドレン”に浸透しているようだった。